Agritechnica 2017およびLEMKEN社視察

2018年01月10日

2017年11月にドイツ・ハノーファーにて開催されたAgritechnica 2017並びにLEMKEN社へ工場視察へ行きました。

LEMKEN社では各製造ラインの視察を行い(場内撮影禁止のため写真はありません)、担当者より一連の流れの説明を受けました。写真はLEMKEN本社で、左側の大きな窓の部分はショールームとなっており、新型モデルが展示されていました。

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続いてAgritechnicaでのLEMKENブースの一部をご紹介します。

◆Karat

オプションで先端を強化したタインが新たにラインナップされました。
通常よりも頑丈になり、耐久性も向上します。
先端のみが硬いと他の部分に摩耗が早く出てしまうので、タイン全体を厚い鋼材で仕上げています。
現在お使いの機種に後付けすることも可能です。

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◆Heliodor

牽引タイプのみですが、「ストローハロー」と呼ばれるオプションを装備することができます。
収穫後の圃場にストローのウィンドローが存在している場合、畑への鋤き込がまばらになることがあります。
この油圧によってコントロールされたハローはストローを抱え込み、予めセットした圧力まで達すると徐々に解放し散らしてく仕組みです。
これによって麦稈のウィンドーローがある圃場でも残渣物を散らしながら均等に作業をすることができます。

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◆ローラークイックチェンジシステム

まだ試作段階ではありますが、ローラーのクイックチェンジシステムを開発中です。
通常はボルトで固定されているローラーが、このシステムではフックとピンのみで固定されます。
これにより、複数台のLEMKEN製品をお持ちでも作業幅が同じであればローラーは各種1台ずつで済みます。
作業内容に応じて簡単に素早くローラーの入れ替えを行うことができます。

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◆Azurit

デルタロー(千鳥播き)播種機。従来の直列の播種方式と比べて、植物が栄養素や水分へアクセスできる表面積が70%向上します。地中での根の広がりもよくなります。また千鳥の際の種子の間隔は12.5cmとなり、従来のハーベスターで収穫が可能です。

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◆ISOBUS

CCI 1200ターミナル:12.1インチディスプレイのタッチスクリーン。
同一画面上に複数のアプリケーションが表示することができます。
またカメラも最大2つ設置することができ、大型機械で死角がある場合でもターミナル上で監視することができます。

写真のように縦横どちらでも好みに応じて使用することができます。

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今回のAgritechnicaでは出展社数2,803社、来場者は約45万人だったそうです。そのうちドイツ国外からの来場者は約10万人と増加傾向にあり、最新農業機械への関心が国際的に高まっていることが伺えます。

また「Green Future – Smart Technology」というテーマのもと、様々なスマート農業関連や環境に配慮した技術/機械が展示されていました。農業先進国の最新トレンドを学ぶことができ、有意義な視察となりました。